郵政民営化 2005 4 7
privatization of the national postal mail, savings and insurance services

 道路公団改革も、年金改革も、郵政民営化も、
「骨抜きになった」と評判が悪いですが、
しかし、改革に着手したという点では、画期的だと思います。
 いずれも、あまりにも大きなテーマですので、
一内閣で仕上げるのは、無理でしょう。
本格的な改革は、次の内閣に期待するしかないでしょう。

郵便局 post office 2005 1 28
 日本の郵便局は、金融機関でもあります。
その郵便局が、全国展開する「銀行」のようになるのか。
それとも、国債買受け機関という「特殊金融機関」のままか。
 今の郵便局には、融資業務を行えるノウハウがありませんので、
やはり、「特殊金融機関」のままでしょうか。
 「郵政改革」は、スローガンやイメージが先行し、
結局、何がやりたかったのか、
あるいは、何がしたいのか、曖昧なままです。

ピンぼけ defocusing 2004 9 26
 郵政改革で気になることは、
いつの間にか、話が本筋から外れて、枝葉の方向に行っていることです。
 郵政改革の中核は、
郵便局で集めた巨額の資金が、どこへ流れていて、
そして、今後は、その資金を、どう使うかにあったのです。
 こうした中核部分が、いつの間にか、「ピンぼけ」にされ、
改革の外周部だけを、延々と議論しているという有様です。

銀行 2004 12 11
 なぜ、銀行の株価は、昨年のように上昇しないのか。
そういう声をよく聞きます。
その答えは、「銀行の役割とは何か」ということになるでしょう。
 たとえば、ある人(Aさん)が土地を売りました。
土地を売ったので、Aさんは、大金を手に入れました。
しかし、Aさんは、マイホームのローンは完済しており、
子供も、みんな就職しています。
そういうわけで、Aさんは、この大金(資金)を使う予定がありません。
 駅前では、Bさんが、お店を開いていました。
この店は、評判がよく、商売繁盛していました。
売上高も、年々、増えていました。
売っている商品も、特殊な技術を必要としており、競争相手がいませんでした。
そこで、Bさんは、新しく、お店を、もうひとつ開こうと思いました。
しかし、お店を新しく開くには、大きな資金が必要です。
Bさんの貯金では、とても足りません。
 Aさんは、大金を使う予定がなく、持て余しています。
Bさんは、新しく店を開きたいのに、資金が足りません。
 Aさんが、Bさんに、お金を貸せば、円満に解決するでしょうが、
Aさんにとって、Bさんは、全く、赤の他人で、知らない人には、お金は貸せません。
 ここで、銀行が必要になるのです。
Aさんは、使わない大金(資金)を、銀行に貯金し、
銀行は、Bさんの事業を審査し、Bさんに事業資金を融資すれば、解決します。
 このように、銀行は、社会において、お金を循環させる役割があるのです。
つまり、銀行とは、社会的な存在であり、公共性があるのです。
ですから、民間企業と違って、銀行経営が危機になった場合には、
政府が公的資金を注入することも許されるのです。
銀行は、営利企業であると同時に、公的な存在でもあるのです。
 さて、こうした銀行が、国民から集めた資金を、融資事業に使わず、
ひたすら国債を買ったり、政府短期証券を買ったりしていたら、どうなるか。
銀行は、自らの社会的な使命を否定することになります。











































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